7日 原油は続伸、米中協議で経済回復期待が台頭

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は前日終値と比べ45セント高の59.54ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は同39セント高の62.54ドル/バレルと、いずれも続伸している。
 7日アジア時間午前の原油相場は堅調。世界経済の回復期待が台頭している。米国のベッセント財務長官と米通商代表部(USTR)のグリア代表が今週スイスを訪問し、中国の何立峰副首相と貿易問題を協議すると米国のトランプ大統領が6日発表したことを受け、「市場は貿易戦争の緩和に対して前向きな進展が見られるとの期待感が生まれている」(ニッセイ基礎研究所=上野剛志主席エコノミスト)。
 また、同じく6日に発表された米国石油協会(API)の週間在庫統計によると、米国の原油在庫は前週比約450万バレル減、ガソリンは同200万バレル減と、事前の減少予想より多かったため、米国の需給に引き締まり感が生じたことも強材料視されている。ただ上野氏は「米株価は思ったより上昇していない。米中協議の結果が出るまでは様子見の姿勢が強いのかもしれない」との見方も示した。
 日経平均株価は2日比39円58銭安の3万6,791円11銭で推移している。ドル円相場は1ドル=143.15円と、2日17時時点(145.14円)と比べドル安・円高方向に振れている。
 
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):141.73 (↑1.04)