12日 原油は続伸、米中貿易協議が進展で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は先週末の終値と比べ24セント高の61.26ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は同21セント高の64.12ドル/バレルと、いずれも続伸している。
12日アジア時間午前の原油相場は続伸。世界経済の先行きに対する過度な懸念が和らぎ、買いが優勢となっている。米国のベセント財務長官は11日、スイスで開かれた中国との通商協議を終え、「著しい進展があった」と述べた。中国側も今後の貿易協議に関して枠組みを設けることで合意したものとみられ、「市場のリスクセンチメントが改善している」(野村證券の高島雄貴エコノミスト)。ただ、原油相場の上値は限定的。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は、5月に続き6月も増産継続で合意しており、「供給の増加観測が相場の重石となっている」(高島氏)。
日経平均株価は先週末比58円50銭高の3万7,561円81銭で推移している。ドル円相場は1ドル=145.84円と、先週末17時時点(145.16円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):142.83 (↑3.39)