14日 原油は小反落、利益確定売りで

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は前日終値と比べ32セント安の63.35ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は同33セント安の66.30ドル/バレルと、小反落。
 アジア時間14日午前の原油相場はわずかに反落している。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は、「利益確定売りが出やすい状況」と指摘する。米中貿易交渉の進展を受け、WTI原油6月限は13日までに4営業日連続で上昇していた。
 このほか、産油国による増産姿勢が示されたことは依然として原油相場の重石だ。供給緩和感が払拭されないなか「米中貿易合意で一時的に上昇したとはいえ、今後の原油相場の上値は重い」と芥田氏は述べた。
 芥田氏は目先の注目点として、米国と他国との通商交渉の行方や米中貿易問題の展開を列挙した。
 日経平均株価は前日比235円60銭安の3万7,947円66銭で推移している。ドル円相場は1ドル=147.15円と、前日の17時時点(147.86円)比べドル安・円高方向に振れている。
 
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):147.50 (↑3.73)