28日 原油は反発、EUへの関税発動延期で米株高へ

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は前日終値と比べ33セント高の61.22ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は同32セント高の64.41ドル/バレルと、いずれも反発している。
 28日アジア時間午前の原油市場は強基調。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は、「ダウ平均株価など米国株式相場の上昇を受け、景気回復期待から原油需要の増加が見込まれている」と指摘した。米国の株高の背景には、米国のトランプ大統領が欧州連合(EU)への関税発動延期を表明したことが挙げられている。
 また同氏は「米消費者信頼感指数が5月に急回復し、4年ぶりの大幅上昇が強材料視されている」と付け加えた。中国や欧州との貿易摩擦緩和が景気や労働市場の改善期待を醸成したとみられる。
 日経平均株価は前日比222円68銭高の3万7,946円79銭で推移している。ドル円相場は1ドル=144.28円と、前日の17時時点(143.74円)と比べドル高・円安方向に振れている。
 
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):141.63 (↓0.89)