6日 原油は反発、米需給引き締まりと対ロ制裁を意識

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は前日終値と比べ31セント高の65.47ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は同34セント高の67.98ドル/バレルと、いずれも反発している。
 6日アジア時間午前の原油相場は堅調。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストによると、米国の原油需給の引き締まりやロシアに対する制裁強化といった材料が相場を押し上げている。
 6日日本時間早朝に発表された米石油協会(API)の週間統計は、米原油在庫が前週比420万バレル減少した。野神氏は、事前予想の横ばいないし約60万バレル減を大きく上回ったと伝えた。
 また米国のトランプ大統領はロシアがウクライナとの戦闘をやめない場合、ロシアの石油タンカー「影の船団」への制裁強化を検討中。ロシア産原油の供給が減少するとの懸念が続いている。
 野神氏は「原油相場は4日続落した。値ごろ感から買いが入り相場は上振れしやすい環境」と述べた。目先の注目点として、米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計や、6日に開かれるとされる米ウィトコフ中東特使とロシアの協議を挙げた。
 日経平均株価は前日比216円4銭高の4万762円58銭で推移している。ドル円相場は1ドル=147.73円と、前日17時時点(147.37円)と比べドル高・円安方向に振れている。
 
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):146.27 (↓0.05)