20日 原油は反発、安値拾いの買いで

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は前日終値と比べ10セント高の62.45ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は同10セント高の65.89ドル/バレルと、いずれも反発した。
 20日アジア時間午前の原油相場は反発。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストによると、前日の相場反落を受け、安値拾いの買いが入ったという。加えて、WTI原油相場は本日をもって9月限の納会となるため、持ち高調整による買いも浮上した。
 あわせて強材料視されたのは、19日に発表された米国石油協会(API)による在庫統計だ。事前予想の120万バレル減少を下回り、「240万バレル減少し、需給の引き締まりが意識された」(野神氏)。
 今後の見方として、20日に発表予定の米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)による在庫統計に注目だと野神氏。あわせて、引き続き不透明感の残るロシア、ウクライナ情勢も、相場の今後を左右する材料となりえると締めくくった。
 日経平均株価は前日比712円3銭安の4万2,834円26銭で推移している。ドル円相場は1ドル= 147.55円と、前日の17時時点(147.71円)と比べ、ドル安・円高方向に振れている。
 
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 143.89 (↑0.45)