12日 原油は続落、供給過剰の懸念で

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は、前日比50セント安の61.87ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は同47セント安の65.90ドル/バレルと、いずれも続落している。
 12日アジア時間午前の原油相場は続落。原油供給が過多になるとの懸念が根強い。国際エネルギー機関(IEA)は11日に公表した月報で、2025年における世界の石油供給の見通しを日量270万バレルと、従来予想から日量20万バレル上方修正した。
 ただ、相場の下値は支えられている。ロシアとウクライナによる軍事衝突や、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が再び激化し、「いずれも沈静化の兆しが見られないことに懸念が広がっている」(楽天証券経済研究所=吉田哲コモディティアナリスト(写真))。
 日経平均株価は前日比273円91銭高の4万4,646円41銭で推移している。ドル円相場は1ドル=147.41円と、前日17時時点(147.78円)と比べドル安・円高方向に振れている。
 
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):145.67 (↓0.24)