17日 原油は小動き、FRB会合を前に様子見ムード広がる

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は前日終値と比べ7セント安の64.45ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は同6セント安の68.41ドル/バレルと、いずれも小動きとなっている。
 17日アジア時間午前の原油市況は、16日米国時間で買われた反動で売りが優勢となっているが、総じて動意薄。16日から米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されているが、17日には米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長による記者会見が開かれる。このため、「市場全体に様子見ムードが広がっている」と三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は指摘した。FOMCの結果を見極めたいことから、リスク資産である原油も買い控えとなっている。FOMCでは利下げをする公算が高く、市場はすでに織り込み済みのようだ。
 今後の価格動向に関しては「リスクオンが高まる可能性もある」と同氏は指摘。依然としてロシアや中東の地政学リスクの高まりが、相場を下支えするとした。
 日経平均株価は前日比78円54銭高の4万4,980円81銭で推移している。ドル円相場は1ドル=146.53円と、前日の17時時点(146.89円)と比べドル安・円高方向に振れている。
 
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):145.88 (↑1.31)