2日 原油は反発、値ごろ感から買い戻しが先行
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(11月限)は前日終値と比べ33セント高の62.11ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(12月限)は同35セント高の65.70ドル/バレルと、いずれも反発している。
2日アジア時間午前の原油相場は上昇。前日の市場でWTI相場が期近物の終値としては5月30日以来、約4カ月ぶりの安値を記録したことで、値ごろ感から買い戻しが先行している。また米国のトランプ大統領が大豆の輸出をめぐって中国の習近平国家主席と直接会談を行うことで合意した。これを受け、野村證券の高島雄貴エコノミストは「大豆をめぐって具体的な貿易交渉が行われることで、米中の貿易摩擦が緩和して経済活動の回復を期待する向きがあるかもしれない」との見方を寄せた。
一方市場では石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の増産見通しから、供給過剰が懸念されているが、「OPECプラスの増産は今後1年弱を通して議論される長期的な話題のため、現時点では材料としての優先度が高くない」(同氏)ようだ。
日経平均株価は前日比278円84銭高の4万4,829円69銭で推移している。ドル円相場は1ドル=146.97円と、前日17時時点(147.12円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):146.03 (↓0.35)