13日 原油は続落、前日の急落を引き継ぎ

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は前日終値と比べ14セント安の58.35ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は同12セント安の62.59ドル/バレルと、いずれも続落している。
 13日アジア時間午前の原油相場は続落。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストによると、12日の急落から小幅ながら下げのトレンドを引き継いでいるという。
 石油輸出国機構(OPEC)が12日に公表した月報によると、7~9月の世界の原油生産量は、需要を日量50万バレルあまり上回った。1カ月前時点では40万バレルの供給不足との見方が示されており、「この転換は市場に弱材料と受け取られ、大幅下げを呼んだ」(野神氏)。なお13日現在、この下げトレンドは一巡しつつあると同氏は示す。
 13日夕方に発表される米エネルギー情報局(EIA)による月報の内容待ちで、様子見姿勢も強い。また14日には、中国の鉱工業生産指数ほか複数の経済指標が発表される。「持ち高調整も発生しやすい地合いのため、短期的で小幅な上げはありえる」と野神氏は結んだ。
 日経平均株価は前日比140円84銭高の5万1,204円15銭で推移している。ドル円相場は1ドル=154.69円と、前日の17時時点(154.62円)と比べ、小幅ながらドル高・円安方向に振れている。
 
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 145.69 (↑1.16)