19日 原油は反落、利益確定売りとAPIの在庫統計で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は前日終値と比べ16セント安の60.58ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は同23セント安の64.66ドル/バレルと、いずれも反落している。
19日アジア時間午前の原油市況は反落。18日米国時間に上昇した反動から、利益確定売りが進んでいる。また、米国石油協会(API)が19日に発表した週間在庫統計によると、米原油在庫は前週比440万バレル増となり、積み増し幅は市場予想を上回った。原油をはじめ、ガソリンや軽油なども在庫量が増えており、「需給緩和感が台頭している」(エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之主席エコノミスト)。一方、足元では上げ材料も散見されるため、相場の下げ幅は限定的という。米国のトランプ大統領は18日、連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長候補を既に特定したとの認識を示し、パウエル議長の後任の選任が大詰めを迎えている。今後、政策金利を引き下げる方向が強いため、「エネルギー需要も拡大していくとの見方が強まっている」(同氏)。なお、日本時間19日夜には米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計が発表されるため、「様子見機運も強いようだ」と付け加えた。
日経平均株価は前日比317円40銭高の4万9,020円38銭で推移している。ドル円相場は1ドル=155.43円と、前日の17時時点(155.00円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):145.96 (↑0.65)

