26日 原油はわずかに反発、一進一退の様相

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は前日終値と比べ6セント高の58.01ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(12月限)は同8セント高の62.56ドル/バレルと、いずれも小幅に反発している。
 26日アジア午前時間の原油市況はわずかに反発。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は「昨日の欧米時間の反落から買い戻しが入った」と述べた。また、米国の仲介によって協議されているロシア・ウクライナ戦争の和平案について、ロシアとウクライナが合意に近づくことで、ロシア産原油の供給が正常化することが予想され、これによる緊張緩和が価格を押し下げていた。しかし、和平案の修正によりロシアが反発する動きをみせたため、「合意形成が長引くことが見込まれ、価格に上方圧力が加わった」可能性を指摘した。また、芥田氏は短期的な先行きの見通しとして、ロシア・ウクライナ戦争の和平交渉の行方が不透明なため、「一筋縄ではいかず、相場は一進一退の様相を呈す」と述べた。
 日経平均株価は前日比1,053円25銭高の4万9,700円41銭で推移している。ドル円相場は1ドル=155.82円と、前日の17時時点(156.63円)と比べドル安・円高方向に振れている。
 
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):142.94 (↓1.89)