17日 原油は反発、安値拾いの買いとベネズエラへの制裁で

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は前日終値と比べ61セント高の55.88ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(2月限)は同59セント高の59.51ドル/バレルと、いずれも反発している。
 17日アジア時間午前の原油市況は反発。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は「WTI原油先物が55ドルを割ったことで割安と感じた投資家による買いが入ったようだ」と指摘した。このところ原油市況は4営業日続落。55ドルを節目として、安値拾いの買いが集まった。また吉田氏は「米国がベネズエラへの制裁を発表したことで、供給減少への懸念が広まった」と述べた。16日、トランプ米大統領が、ベネズエラを出入港する石油タンカーの全面的な封鎖を命じる投稿をSNSに行ったことから、原油市況の反発に繋がったようだ。
 日経平均株価は前日比113円15 銭高の4万9,496円44銭で推移している。ドル円相場は1ドル=154.81円と、前日17時時点(154.89円)とややドル安・円高方向に振れている。
 
 ◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 138.96 (↓1.75)