11日 原油は上昇、中国経済回復への期待感から

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(1月限)は前日終値と比べ43セント高の69.02ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(2月限)は同40セント高の72.59ドル/バレルと、上昇。
 11日アジア時間午前の原油相場は上昇。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストによると、強弱材料が混在するものの、足元では下げ渋りの材料がやや優勢という。
 9日、中国共産党中央政治局会議が開かれ、2025年度は緩和的な金融政策を実施する方針が示された。併せて発表された同国の11月の原油輸入量が増加していたことも、景気回復への期待感に繋がり、「足元の原油相場に上昇圧力を加えた」(野神氏)。また、アサド政権の崩壊やイスラアエルによるシリア領内への空爆など中東情勢への懸念も依然くすぶっており、相場を下支えしたようだ。
 一方で、10日に米国石油協会(API)から発表された週間在庫統計では、原油が130万バレル減予想に対し45万バレル増加と事前予想を上回ったため、需給の緩みが改めて意識され、相場を下押しする要因となった。
 また、様子見姿勢も根強いと野神氏。米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)による週間在庫統計、石油輸出国機構(OPEC)の月報も日本時間の11日夜に発表を控えており、12日にかけては消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)も発表予定だ。中国でも11日から12日にかけて中央経済工作会議が開かれており、25年の経済政策が議論されている。市場はこれらによって示される方向観を待っているという。
 日経平均株価は前日比212円69銭高の3万9,154円89銭で推移している。ドル円相場は1ドル=151.64円と、前日の17時時点(151.56円)と比べ、ドル高・円安方向に振れている。

◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100): 165.42 (↑1.86)