2日 原油はもち合い、強弱材料が拮抗

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は前日終値と比べ4セント高の65.49ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(9月限)が同7セント高の67.18ドル/バレルと、いずれも小動き。
 2日アジア時間午前の原油相場はもみあい。強弱材料が散見され、相場は方向感を欠いている。WTIはわずかに上昇しているが、これは米供給管理協会(ISM)が1日に発表した6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が49.0と、前月から上振れたことや、世界的なドル安を意識した買いが先行していることが要因のもよう。
 ただ当面、「相場の上げ余地は限定的」と野村證券の高島雄貴エコノミストは指摘する。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が5~7月に続き、8月も大幅な増産を行う見通しのためだ。
 日経平均株価は前日比400円83銭安の3万9,585円50銭で推移している。ドル円相場は1ドル=143.64円と、前日17時時点(143.08円)と比べドル高・円安方向に振れている。
 
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):144.32 (↓1.92)