7日 原油は続落、OPECプラス追加増産決定で

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は、休場前3日の終値と比べ1ドル16セント安の65.84ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(9月限)は先週末比64セント安の67.66ドル/バレルと、いずれも続落している。
 7日アジア時間午前の原油相場は続落。原油供給が過多になるとの懸念が強まり、売りを浴びている。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」のうち、サウジアラビアやイラクなど8カ国は5日に開催した会合で、8月に日量54万8,000バレルの追加増産を実施することで合意した。市場関係者の多くは、5月、6月、7月に続き、8月についても日量41万1,000バレルの増産が決まると予想していた。もっとも、楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は、「生産量の引き上げには上限がある」と指摘。今後もOPECプラス加盟8カ国が生産を拡大し、日量220万バレルの自主減産分は市場に回帰する公算が大きい反面、少なくとも2026年末まではOPECプラスの協調減産が維持されるため、供給が増える要因は見出しづらくなる。
 日経平均株価は先週末比180円83銭安の3万9,630円5銭で推移している。ドル円相場は1ドル=144.54円と、先週末17時時点(144.41円)と比べドル高・円安方向に振れている。
 
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):144.82 (↑0.49)