18日 原油は小幅安、米ロ首脳会談では制裁見送り

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は、先週末比3セント安の62.77ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は同10セント安の65.75ドル/バレルと、いずれも小幅に続落している。
 18日アジア時間午前の原油相場は小幅安。ロシア産原油の供給が減るとの懸念がやや後退し、売りが優勢となっている。米ロ首脳会談が15日に開催されたものの、米国のトランプ大統領は、ロシアへの追加制裁を打ち出さなかった。
 ただ、相場の下値は限定的。ロシアとウクライナによる停戦交渉には、「依然として不透明感が漂っている」(エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミスト)。18日には、トランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が会談する。ウクライナ側は、ロシアが要求する領土の割譲を拒否する姿勢を崩していない。今後も交渉が難航すれば、ロシアやロシア産原油の購入国に制裁が加えられる可能性がある。
 日経平均株価は先週末比373円59銭高の4万3,751円90銭で推移している。ドル円相場は1ドル=147.37円と、先週末17時時点(147.01円)と比べドル高・円安方向に振れている。
 
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):144.29 (↓0.38)