30日 原油は続落、OPECプラス追加増産の可能性で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(11月限)は、前日比34セント安の63.11ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は同40セント安の67.57ドル/バレルと、いずれも続落している。
30日アジア時間午前の原油相場は続落。需給が緩むとの警戒感が根強い。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の有志8カ国が、11月に少なくとも日量13万7,000バレルの追加増産を実施する可能性があると伝わった。これは、10月の増産予定分に並ぶ規模であり、「さらに大幅な増産が決まる可能性も含んでいる」(ニッセイ基礎研究所の上野剛志主席エコノミスト)。OPECプラスの有志8カ国は、10月5日に会合を開催し、11月の生産計画を決定するもよう。また、27日にイラク北部のクルド人自治区からの原油輸出が再開したことも、原油相場の上値を抑える一因となっているようだ。
一方、米政府機関の一部が、10月1日から閉鎖に追い込まれる可能性があり、「金融市場が混乱するおそれがあることには注意したい」(上野氏)。米連邦議会では、10月以降分の予算成立にめどが立っていない。
日経平均株価は前日比27円42銭安の4万5,016円33銭で推移している。ドル円相場は1ドル=148.67円と、前日17時時点(148.57円)と比べややドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):148.63 (↓0.91)