5日 原油は続落、株安とドル高で

 11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は前日終値と比べ42セント安の60.14ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は同39セント安の64.05ドル/バレルと、いずれも続落している。
 5日アジア時間午前の原油市場は売りが優勢となっている。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は「株安に加え、ドル高が進んだことが要因」との見方を示した。5日午前の日経平均株価は2,000円を超える下げ幅となり、節目であった5万円を割り込んだ。さらに、ユーロ安/ドル高が進んだことで、ドル建てで取引される商品の割高感が強まり、リスク資産である原油も売られたようだ。
 なお、目先の原油相場については「依然として需給緩和感が強く、方向感に欠ける展開が続く」(同)。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の有志8カ国は2日、12月の原油生産を前月から日量13万7,000バレル拡大する方針を決定するなど、相場の圧迫材料となっている。
 日経平均株価は前日比2,142円15銭安の4万9,355円05銭で推移している。ドル円相場は1ドル=153.20円と、前日の17時時点(153.59円)と比べややドル安・円高方向に振れている。
 
 ◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):145.15 (↓0.52)